Kimi Kanai Glass works

 

カナイ樹美  Pâte de verre / パート・ド・ヴェール

“雑記”

『パート・ド・ヴェール』は、実に自由で、表現の可能性を未知数に秘めたガラス技法だと思います。作り手が違えば、またその質感もガラリと変わり、それらが同じ原料で作られていることを不思議に思う方がいるかもしれません。それは、この技法で作るガラスの工程の多さに起因しています。先ず何かしら別の材料(大かた、粘土ですが)で器なり、彫刻なりを作り(原型といいます)、その後 の工程(型取りや焼成、研磨ets)を経てガラス作品にまでもっていきます。要は、その過程の中で作家が個々に、汗と涙の研究成果を『ガラス』というマテリアルに投入することで現れた結果。ということかと思います。

ところで、最近 常々思いますのは、自然の造形物は、何故そのように美しいのか・・・ということです。色、質感、形。その中でも色に関していえば、光のある所、至る所に驚くべき色彩が存在していますね。植物、動物、また宝石になるような鉱物に限らず、一見見落としがちな地面や石ころの中にも、なかなか味わい深い色彩が存在しています。ガラスでの色彩表現は、主に鉱物が発色材となりますので、日頃、愛犬と散歩に降りる河原なども、私にとっては興味の尽きないアイディアの宝庫でありまして、いつまでいても飽きることがありません。樹木の表皮についた苔類もよおく目をこらすと不思議な形が満載です。水の流れに目を凝らすと非常に美しいラインが現れてきます。端から見たらうつむいて歩いてたり、幹に顔をくっつけてたり、じっと河原に佇んでいるヤバい奴・・・と思われる可能性があるので、なるべくそうした観察は、人目の無いことをささっと、確認してからやることにしています。

 

 

KIMI KANAI ( カナイ 樹美 )

 

1970 Born in Yokohama.Kanagawa

 

1990 Graduated from Joshibi college of Art and Design (Depertment of oil-painting)

1991 Graduated from Tokyo Art college

(Depertment of contemporary Art)

1992 Graduated from Tokyo Glass Art Institute (Depertment of pate de verre)

 

1992〜1994 Notojima Glass studio,

 

1999 Energy Awards Exhibition,Tokyo

2003 Gallery Bradbury,Saitama / Gallery DEN,Saitama

2005 Gallery Grass Hopper,Tokyo

2007 Kawasaki Glass Artists Exhibition,Kanagawa

2008 Gallery Grass Hopper,Tokyo